<105> 小学校受験で不合格だったときの予防線は絶対に必要

縁起でもないお話ですが、不合格だったときの対策は考えていますか?

10人が小学校受験して7人が合格するような試験なら、最悪のことは考えなくて良いでしょう。

ところが、皆さんが受験する小学校は、そのような競争率ではありませんよね。

競争率が10倍なら、10人に1人しか合格しません。

競争率が5倍なら、10人に2人しか合格しません。

競争率が3倍でも、10人に3人位しか合格しないのです。

競争率が3倍を超えれば、合格者は僅かで、不合格者ばかりとなります。当たり前だよね。

実際に試験に落ちると、皆さんの想像を絶する、激しい落ち込み方をします。

過去のメルマガにも書きましたが、我が子の「全人格を否定」されたように思えて、涙がこぼれてくるのです。

我が子を「人」として認めてもらえなかった無念さで、心の底から悲しみが湧き出てきます。

どんなに優秀でも、不合格者の方が多いのが現実であって、人格云々なんて大袈裟だと思っていませんか?

ところが、頭ではどんなに理解をしていても、激しく落ち込むのです。

準備なしの、なんちゃって受験生だったら悲しむことはありませんが、準備に時間とお金を掛けている人ほど、その落胆の度合いは大きくなります。

親は、大人なので、感情を表に出した後は、日常の生活もあるので、徐々に収まってきます。

しかし、子供は大きく傷つくのです。

精神年齢が高いほど、おませさん度が高いほど、親とのコミュニケーションが密な子供ほど、親と同様に深い悲しみに包まれるのです。

それだけではなく、親を悲しませたのは自分のせいだと、その責任までも負うのです。

子供の心のキャパは小さいので、自分でその悲しみを消すことはできません。

事実は事実として、生涯忘れることはありません。

心の悲しみは、時間の経過と共に、別の関心事で上書きされて、少しずつ薄れていくでしょう。

親はこの現実を頭の中に入れておいてください。

最悪の場合に備えて、子供の性格を考えながら、試験を受ける前から予防線を張ってください。

どのような言葉掛けが適切なのか、それは私にも分かりません。

それぞれのお子様の性格や家庭環境によって違ってくるからです。

一番よく知っているのは、私ではなく親です。

周到に予防線を張っても、ある程度のショックは避けられません。

我が家では合否の概念は敢えて教えなかったです。「たくさんの学校の中から、パパが君に一番合った学校を選ぶから」とだけ伝えていました。

 

※過去記事の再掲載です(情報は古いです)

エスポワール らくらくさん