<091> 小学校受験で誰よりも賢い子にしたいなら図書館と仲良くなることです

我が家のことで恐縮ですが、愚息は勉強をしていないときは何をしているのかというご質問を頂きましたので、簡単に書かせて頂きます。

最近は、インターネットが発達しているので、情報が溢れていますよね。随分前は、数多くのお稽古事の中に、幼児教室がありました。幼稚園が終わると、月曜日は英会話、火曜日はピアノ、水曜日はバイオリン、木曜日はバレエ、金曜日は水泳、そして土曜日は幼児教室、日曜日は幼児教室のテストクラスと盛りだくさんです。

近年のお子さんは、1週間の殆どを勉強に充てています。受験勉強中のお稽古事は、習っていても1つくらいですよね。それも受験の立ち振る舞いに直結するような、バレエだけだったりします。これはある意味で正しい姿です。1週間に1時間や2時間だけ幼児教室へ通わせても、雙葉小学校や白百合学園小学校などの難問は解けっこないことが、ネットの情報で皆に知られているからです。

最終的には、学校側の選り好みで合否は決定しますが、ペーパー難関校のペーパーのボーダーラインは高いので、お稽古事などをしている暇は全くありません。毎日の家庭学習の合間に、母や子のペースメーカーや気分転換、もしくはライバルを見つけて刺激を求めるために、幼児教室へ通っているようなものです。本気でペーパー難関校を目指している親に限って、幼児教室を当てにはしていないのです。

随分と脱線しましたが、我が家も粛々と家庭学習に励んでします。お稽古事は、極真空手だけです。私も長い間、武道を習ってきたので、男の子なら、やられたらやり返すくらいでないといけません。実際に武道を続けていると、やり返すどころか、そのようなトラブルとは無縁になります。弱々しくて、オドオドしているから巻き込まれてしまうのでしょう。

ここからがやっと本題です。

我が家で、勉強以外でしていることで、武道以外のことと言えば、それは図書館通いです。園の帰りは真っ直ぐに図書館へ直行です。どんなに、読書嫌いでも、図書館へ行けば本を手にしたくなり、手にすればページをめくりたくなるものです。ページをめくれば、誰だって読みたくなります。読みたくなる本は際限なくあるので、借りては返すことの繰り返しになるのです。

エスポワールでは5分から10分ほどの休憩時間があります。折り紙を折ったり、粘土で遊んだり、楽器を鳴らしたり、自由に遊ぶことが出来ます。ずば抜けて賢いお子さんは、その間は何をしていると思いますか。ずば抜けて賢いお子さんの全員ではありませんが、教室の本棚を物色しているお子さんが多いのです。そして、黙々と読んでいます。お母様に伺ってみると、やはり、賢いお子さんほど本の虫でした。小学生並みの頭脳を持っているお子さんほど、浴びるように本を読んでいます。

エスポワールの近くには図書館がありまして、区民だけではなく、日本国民なら誰でも借りることが出来ます。1人15冊まで借りられるので、毎週教室に通うたびに10冊から15冊ほど借りて、翌週には返しているお子さんほど、皆が羨むようなペーパー難関校に合格しているのです。エスポワールは1年間で48回の授業がありますので、年間に500冊以上の本を読んでいることになります。2年間、教室へ通えば1,000冊以上です。このくらいの本を読めば、5歳児にして、小学生並の頭脳を持っていても不思議ではないでしょうね。そのような子供を間近に見てきたので、息子も半ば強制的に図書館へ連れて行きました。初めは、渋っていましたが、図書館とは不思議なもので、誰でもすぐに本の虜になります。

1年間に10冊の本を読破するお子さんと、500冊のお子さんでは、その精神年齢の差は、驚くほど大きいのです。世の中にある英才教育など、足元にも及びません。

※過去記事の再掲載です(情報は古いです)

エスポワール らくらくさん