声の調節

金曜日の休みの日に昼間の電車に乗りました。仕事がある日は、朝と夜のラッシュ時にしか電車に乗らないので、平日の昼間のほのぼのとした電車の雰囲気はまるで別の乗り物のようです。たまに、お子さん連れの方がいらっしゃると騒がしい時がありますが、その日に乗った車両はとても静かでした。「今日は子どもは乗っていないみたいだなぁ」と思い空いている席に座ると、斜め前に小さな女の子(たぶん3歳くらい)が、お母様と一緒に座っていました。その子はちょこんと座って、静かに本を読んでいました。席には余裕がありましたが、きちんと前を向いて座り、短い足は伸ばしていましたが靴が座席に触らないように、お母様が気を付けていました。そして、女の子はお母様とお話する時にちゃんと小さな声でお話しています。人が少ない車内でしたが、電車の中では小さな声で話すように躾けているのでしょう。若いお母様なのに偉いなぁと感心しました。

さて、内緒話のように小さな声が出せるようになるのはいくつ位からなのでしょう?キンダーのカリキュラムの中で『大きいと小さい』を教える時、身振りを交えながら声も大きくだしたり小さく出したりしていますが、割と小さい頃から真似ることができ、声の出し方がわかっていると感じます。また、おままごとなどでお人形を寝かせて「赤ちゃんが寝ているから小さな声でお話ししましょう。」と言うと動作もそーっと動いたり、声も聞こえないほどの内緒話で遊ぶことができます。

時々3歳を過ぎていても、声の調節ができないお子さんもいます。それまで小さい声を出す場面がなかったか?いつも大きな声を出さなければならない状況だったのかも知れません。誰にも話を聞いてもらえないような環境で育つと、このようなことになってしまいますね。話す相手との距離と、声の出し方を、最初に学ぶのはお母様との会話だと思います。今までそれをやってこなかった方も「今日はお母様、頭が痛いから小さな声でお話ししてね。」と言うだけで、きっと大好きなお母様の為に内緒話で話すことにチャレンジしてくれるでしょう。

(エスポワール理事長:ウォーカー和子)


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