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役者さんはオーバーアクションで気持ちや状況を表し、見ている人に伝えます。これと同じことは小さいお子さんに、とても必要なことです。(たぶん、知らず知らずのうちに小さい子どものいる家庭では行われていることでしょう。)
生まれてから何年しか経っていない経験の少ない子どもは、どんな状況の時にどんな気持ちがしてどんな表情をするのか?また、どんなリアクションを取るのか?知らないことだらけです。嬉しい時に笑ったり、痛い時に泣いたりすることはできても、どんな風に喜んだら人に嬉しさが伝わるか、どんな風に悲しい気持ちを人に伝えたら良いか?まだまだわかりません。このような表現力は、やはり環境に大きく左右されるものです。
赤ちゃんが新しいことができた時、喜んで自分自身でパチパチと手をたたく(拍手をする)のはよく見られる姿ですね。これは、それまで周りの大人が「上手ね」などのほめ言葉と一緒に拍手する姿を見て学んだことです。このように、子どもにもわかる動作をたくさん示してあげることが重要です。例えば、嬉しい時に「わーい!」と言いながらバンザイをするとか、足をぶつけた時にピョンピョン跳ねながら痛い顔をするとか、ホッとした時に手を胸にあてるとか、悲しい時にガクンと首をうなだれるとか・・・状況や程度によっていろいろ変えることができます。宝探しの回で述べたように、子どもの視野はとてもとても狭いのです。大人が大人同士でいる時と同じように普通にリアクションするだけでは、気付かない(見ていない)ことのほうが多いと考えましょう。声を耳で聞き、大袈裟な動作を目で見ることで初めて相手の気持ちに気付くのです。常に五感を刺激するような働きかけをすることによって、気持ちを表す方法を少しずつ獲得していきます。赤ちゃんのパチパチと同じように自然な形で、手助けをしてあげられると良いですね。
大人の顔色を見ながらオーバーなリアクションを取るお子さん・・・時々、いますね。わざとらしく映るのは、心からの表現ではない為です。時期を逃して学んだことは余計な雑念が入り混じり嫌味な感じにも取られます。心が真っ白な小さい時期に、自然な表現を身に付けて欲しいですね。
(エスポワール理事長:ウォーカー和子)
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