神様の存在

私自身が幼稚園児だった頃、一番怖かった人は毎日夕方になるとトラックで野菜を売りに来る農家のおじさんでした。(詳しくはまた他の機会に・・・)そして2番目に怖かった人が母親です。

とても厳しい母でしたが、それでも楽天的で慎重にものを考えて行動することが苦手だった私に手を焼いていたらしく、ある日、母が私にこう言いました。 『和子がお母さんがいないところで何をして何を考えているか、お母さんにはわかるのよ』 私はドキッとしました。母の耳に入ったら叱られるであろうことがたくさん思い当たったからです。とっさに幼稚園の先生に何か言われたのかしら?それともお兄ちゃんが言いつけたのかな?・・・と思い、恐る恐る母に尋ねました。「どうしてわかるの?」 『神様が和子のことを何でも教えてくれるのよ。和子がどこにいる時も、良いことも悪いことも、空から見ていてお母さんに教えてくれるの。だから何でもわかりますよ。』 母からその話を聞いたのは、後にも先にもその時一回限りです。しかしながらそれ以降、小学生になっても中学生になってもいつも心から離れない『事実』として私の中にありました。結果、誰も見ていないところでも、良いことか悪いことかをまず考えてから行動するように心掛けていました。もちろん、後でお母さんに叱られるのが嫌だという動機ですが、常に考えていることはやがて習慣化されます。お陰で、担任の先生からは「陰日なたのない子」との評価を受けていました。

母の作戦は、私に多大なる効果があったようです。ちなみに、私の家は核家族でしたので、仏壇もなくお祈りの習慣もありませんでした。母は初めから子ども達は、お寺か教会の幼稚園に通わせようと決めていたとのことです。暗示にかかりやすい小さな時期ならではの、効果!あっぱれです。

(エスポワール理事長:ウォーカー和子)


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