お母さんにしかできないこと

「うちの子は先生のことが大好きで、先生の言うことなら何でも聞くんです。」というお母さまに何人もお会いしてきました。家でも、叱る時は必ず「先生に言っちゃいますよ。」と脅していることが伺えます。

複雑な心境です。しかしながら、先生の存在は幼児にとってそんなに大きくはありません。それを証拠に一番困った時は殆どみんな「おかあさ〜ん」と泣きます。また、お泊り保育などの夜、不安になると「お母さんに会いたくなっちゃった」と訴える年長さんが多いこと・・・。当り前ですが子どもにとって「お母さま」は特別な存在なのです。ほめられて一番嬉しいのもお母さん、叱られて一番悲しいのもやっぱりお母さんなのです。小学校受験も、お母さまが喜ぶから勉強している子(特に男の子に多い)が少なくありません。合格を頂いても意味がわかってないお子さんもいるくらいです。その子にとっては「お母さんが喜んで嬉しいな」という喜びなのです。

そんなお母さまにしかできないこと、それはスキンシップです。どんなに人懐こくて誰にでも抱っこされるような赤ちゃんでも、眠くなるとママでなければダメということがありますね。この世に生まれた時は、お母さまだけが頼りです。徐々に他の人にも関わっていきますが、本拠地はお母さまなのです。少し冒険しては、母の元に帰り、また自信を取り戻して冒険する・・・その繰り返しで、少しずつ周りの人と接していきます。大人になるまで、その繰り返しです。(大人になっても同じかもしれません)もう、大きいのだからと突き放すことはしないで下さい。「いつもここで待っていますよ」という気持ちを常にお子さんに感じさせましょう。不安になっている時は、優しく抱っこしたり、髪をなでたり、甘えさせてあげることが必要です。その時間の中で、お子さんは勇気を取り戻します。安心してまた挑戦しに出かけていきます。この役割はお母さまにしかできないことです。ここで一つ質問です。最後にギュッとお子さんを抱きしめたのはいつですか?

(エスポワール理事長:ウォーカー和子)


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