工夫の芽

積み木遊びは、子ども達が大好きな遊びのひとつです。1歳の頃は積んである積み木を倒すのが楽しくて仕方がない時期があります。何度も何度も積み木を積んで欲しいとせがまれた経験はお母様、お父様なら誰でもあるのではないでしょうか?

2歳になると自分で積み木を積んで高くすることを楽しむようになります。どんどん四角の積み木を乗せていきますが、途中で三角を屋根のように乗せるとそこでおしまい・・・もう高くはなりません。まだまだ積み木は残っています。 さあ、この時お子さんにどうアドバイスをしますか?

1. 三角を下ろして、他の四角を置いて見せる。
2. 三角を寝かせて次の積み木をのせて見せる。
3. ニコニコと見ているが、横で同じ積み木を使って子どものよりも高くする。

どれも正解です。なぜなら年齢や経験により時期に応じたヒントの与え方があるからです。1は最も簡単、初心者向きです。上が平らなら次を乗せることができることがわかります。2は三角にも平らな面があることを知らせています。その時にできなくても次にやってみた時に思い出し、三角を使うことができるでしょう。3は大人が直接手を貸しません。

同じ積み木を使って、横の積み木を縦にしたり、三角を寝かせたりすることを見せ子どもにヒントを与えます。 工夫は、知識がないとできません。1と2で、やって見せることにより新しい知識をインプットします。でも、それだけで終わりではありません。知識はあっても、どう使うかがわからなければ工夫することはできないのです。3では、何度もやり直す姿を見せながら、工夫することの意味を伝えています。大人の真似をして、お子さんが積み木を何度も積みなおすのを見守りましょう。

大人の手を借りずに高く積むことができれば達成感が生まれ、確実に知識が定着するでしょう。もちろん他の場面で工夫としての力を発揮します。  ここで、1.2.3共通に、一番してはいけないことは言葉で教えて子どもを動かすことです。遊びが楽しくなくなることで、知識も工夫もなくなります。言葉に頼った子育ては、いろんな芽を摘んでしまうことを心得ておきましょう。

(エスポワール理事長:ウォーカー和子)


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