<046> 小学校受験の小学校選びは在校生親子を見て親近感を覚える学校を選びましょう

今日は志望校選びについて書きます。

女子校志望のA子ちゃんという女の子がいると仮定します。

A子ちゃんの頭脳は優秀で、ジャックやこぐま会、伸芽会の模試では常にトップ5%に位置しています。

行動観察はいつも満点です。

幼稚園のお遊戯会では先生やお友達に推されて、いつもヒロイン役に抜擢されます。

A子ちゃんは顔も可愛く、礼儀正しいし、頭も良いので、幼稚園の先生方や保護者の誰からも愛されています。

さて、このA子ちゃんが東京にある全ての女子校…

(1) 川村小学校
(2) 光塩女子学院初等科
(3) 白百合学園小学校
(4) 聖心女子学院初等科
(5) 田園調布雙葉小学校
(6) 東京女学館小学校
(7) 日本女子大学附属豊明小学校
(8) 雙葉小学校
(9) 立教女学院小学校

この9校の女子校を受験したら、全部合格すると思いますか?

もちろん、試験日が重なる学校もあるので仮定のお話です。

答え…

全校に合格することはありません。

頭脳明晰で礼儀正しいので、あそことあそこの2校は確実に合格するでしょう。

残り7校のうち2~3校から合格がもらえれば上出来かなと思っています。

ところが、附属小ではなく、これらの附属中を受験すればA子ちゃんは上位5%の頭脳なので、9校の全てから合格がもらえ可能性は極めて高くなるのです。

中学受験なら全勝、小学校受験だと半数止まりなのです。もしかしたら2校だけの可能性もあります。

その理由は…

「大人の事情」で選んだり、「選り好み」で選ぶからです。

何度もメルマガに書いていますが、私立小学校はあらゆる入試の中で唯一、「カラー(校風)に合致」する順に合格者を出します。

A子ちゃんの性格が「勝ち気」なのか、それとも「従順」なのかによっては、それぞれの学校の評価は大きく変わります。

親の経歴も考慮する学校は「最大限」に考慮しています。

親の経済力も考慮する学校は「最大限」に考慮しています。

親のカラーも在校生の保護者と同じカラーなのか、それとも異質なのかを最大限に考慮しています。

どんなにA子ちゃんが優秀で品行方正でも、A子ちゃんのキャラクターが学校と合わないために受け入れられないこともあるのです。

どんなにA子ちゃんが優秀で品行方正で、キャラクターが合致していても、親がNGだと合格できないのです。

どんなにA子ちゃんが優秀で品行方正で、キャラクターが合致して、親もOKでも、最も合致している順に合格者が出るので、合格できないこともあるのです。

合格するコツは、あそこの学校の教育方針が気に入ったとか、在校生が素敵だとか、有名大の附属だからとかで選ぶのではなく、学校側がどのような親子を集めているのかを研究することです。

運動会や学校見学会へ参加して、在校生のカラー、在校生母のカラーを観察して、親近感を覚える学校なら合格率はグーンとアップします。

在校生の中には縁故入学者も何割かいますので、その人たちを見ても参考にはなりません。

全体を見て合わないと思えば、そこの受験を止めるか、受験する親子が学校に気に入ってもらえるように変わるしかありません。

夏期講習でペーパーの実力を85点から95点に伸ばしても意味がないのです。

親子と学校のカラーが合致していれば60点でも入れてくれるのが私立小学校です。

在校生親子を見て、親近感を覚えるような学校を選びましょう。

在校生親子を見て、ハァ~と溜め息が出るような学校なら、学校側もフ~ンと感じているはずなので、可能性は限りなく低いと思います。

今日の記事は競争倍率が高い人気校に限ったお話ですので、それ以外の学校を受験される方は気にしないでくださいね。

また、人気校でも学校の歴史が浅い早実、同志社、立命館、関学などは、まだカラーが定着していませんので、お子さんが優秀で、親に十分な経済力があれば希望はあります。

※過去記事の再掲載です(情報は古いです)

エスポワール らくらくさん