小学校受験はエスポワール

 

 (第84回) 良い先生の見極めは難しい

おはようございます。

今日は先生の資質についてです。

よく頂く質問に「良い先生の見分け方や探し方を教えてください」というものがあります。

難しい質問なので、なぜ難しいのかを長々と書かせて頂きます。

世間には、授業について行けない子供を馬鹿だ、グズだ、のろまだと、罵倒したり、叱責したりする先生がいます。

酷いあだ名を付けて、のけ者にする先生もいます。

幼児期の脳の成長は月齢に比例する傾向があります。

一般に月齢差12ヶ月では、ハイハイの子と全速力で走り回る子の違いがあります。

パパやママしか言えない子と歌を歌える子の違いでもあります。

月齢差ばかりではなく、同じ月齢でも個人差が激しいです。

幼児期は発育途上なので無理もありません。

バラバラに成長している最中なのに、学年ではひとくくりにされてしまいます。

早生まれの子などは、同じ学年では「理解力が遅れている子」と評価され、1学年下に移れば「素晴らしく良くできる子」と正反対の評価になるのです。

同一人物なのに、末席になったり首席になったりと、学年の区切りによる悲劇が起こります。

お恥ずかしいお話しですが、エスポワールでは過去に二人の先生に辞めて頂いたことがあります。

そのうちの一人の先生は、特にお母様方にモテモテで大変に評判が良く、子供たちにも人気がありました。

ところが、他の先生のクラスに比べて突出して退会する子供が多かったのです。

調査の結果、その先生は遅れている子供が苦手なのか、それとも邪魔なようで、その子供たちの存在を無視して授業の進行をしていました。

存在自体が眼中にないので、その子供のお母様からの質問には、まともに答えられず、強い不信感を買ったのです。

ところが、出来る子供はとても可愛がっていたので、その子供たちのお母様からは絶大なる信頼がありました。

出来る子供だけを教えるなんて、教育者でも何でもなく、ド素人でもできることなので、去ってもらいました。

実は、世の中には、出来る子供が優秀で、出来ない子供を人生の落伍者だと考えている人間は少なくはないのです。

同じ学年の子供たちと比べて、我が子を「馬鹿だ」の「グズだ」と言い放つ親も存在します。

脳が発育途上なだけであって、幼い子供には何の罪もありません。

小学生になれば、脳の発育の月齢差も個人差も縮小し、そのうちになくなります。

なぜ、そんな先生を採用したのかと言われても、採用時に見抜くのは難しいです。

採用試験で「遅れている子に合わせたカリキュラムを考えなさい」のような問題があるのですが、無難に答えてしまうのです。

試験的に授業を代行させても問題は微塵も感じられません。

ところが、誰も見ていないところで、一国一城の主になると、徐々に地金が出てくるのです。

その後の採用では、資格を持ち、経歴が立派な人の中から選び、授業の進行は理事長がまめにチェックしました。

なので、私は今のスタッフにはとても満足しています。

我々でも難しいのに、一般の親が良い先生を見分けるのは、もっと難しいです。

相性だと思いますか?

それも一理ありますが、プロフェッショナルなら相性などを超越して指導が行えます。

『子供の現状について、納得ができる具体的な説明ができること』

『現状を踏まえて、次の段階でどのような指導方針を考えているかを明確に説明できること』

皆さんは、この2点を即答できるかで、先生を見極めてください。

その日に何を指導したのか、結果はどうだったのかの説明は、素人にでもできます。

それしか答えられない先生は、子供を見てはいません。

教えるのに一杯一杯で余裕がないのか、それとも実は子供が苦手なのか、または能力がないかです。

それでは、今日も素晴らしい一日をお過ごしください。

(メルマガ担当:上田トモヤ)


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