<066> 幼児教室が主催する校長説明会がある理由をご存じですか?

私立小学校の校長先生が幼児教室で講演するイベントがあったりしますよね。

学校側が幼児教室が主催するイベントに協力するメリットは何ですか、というご質問を頂きました。

答えは一つ、志願者数を増やす営業活動です。

学校説明会はその学校を意識された方が参加しますが、幼児教室に出向けば、今まで興味を持ってくれなかったご新規の志願者を確保することができます。

会場は要らない、会場整理のスタッフも要らない、お客様集めの宣伝費も不要。校長先生の身一つだけで楽に営業活動ができるのです。

幼児教室のメリットは「当教室はアノ有名な校長さえ呼ぶことができます」とか「実はアノ校長とは昵懇(じっこん)の間柄なんです」と吹聴するためです。

お互いにメリットだけなので、持ちつ持たれつです。

ビジネスだけの関係なので、手心を加えるとか、幼児教室から小学校へ連絡が行くとか(勝手に送りつける行為は除きます)、小学校から事前に連絡が来るとか、全部が真っ赤な嘘です。

常識で考えたら分かりますよね。そのような癒着があると世間で騒がれたら、小学校の信用は失墜し、大きなダメージを受けるのです。間違えても、幼児教室とは愚かな協力関係は持ちません。

お教室主宰者の実子なら損得勘定を考えると無条件で合格させるメリットは十分にあります。

でも、そこに通う不特定多数の子供たちや母親には、何ら特別なメリットはありません。ただの説明会です。

エスポワールにも小学校の先生がアポを取りに来ますし、頼まなくても大量の資料を送ってくるし、校長先生を派遣しますとのお話も来ます。

お越し頂いても「勉強よりもキラリと光る子供が欲しい」「コネで入る子はいない」など、内容の薄い営業トークしか言わないのでご遠慮頂いております。

※過去記事の再掲載です

エスポワール らくらくさん