小学校受験はエスポワール

 

ファイナルアンサー

今年のゴールデンウィークは年明けに娘が生まれたために何処にも出掛けることができませんでした。住んでいるマンションの敷地内で「はらぺこあおむしとエリック・カールの世界」というイベントがあったので、連休中はずっと2歳の息子と「はらぺこあおむし」に浸っていました。すっかりお気に入りのようで、今でも家の中は青虫だらけです。3週間経った今でも、私は青虫の夢を見ます。

さて、最近はエスポワール茗荷谷やエスポワール恵比寿の保護者の方に直接的にお話しをする機会が多いのでメルマガが疎かになってしまいました。お教室で話したことをそのまま書くと「またか」とか「ネタ切れか」と思われるのがしゃくで、喋ったことを書かないことにしていたのですが、いっそのこと開き直って今回のメルマガはそれぞれのお教室で喋ったことだけを書き連ねたいと思います。クラスによっては同じ話題だったり、全く違う話題だったりします。不思議に思われるかもしれませんが、エスポワールの他の先生は私が待合室で何を喋っているのか誰も知らないのです。私も他の先生が何を話しているのか知りません。

◆テーマ:模擬試験の受け方

そろそろ模擬試験を受ける方が多くなる季節になりました。今日は模擬試験についてお話ししたいと思います。模擬試験には大手の幼児教室が単体で開催するものと、中小の幼児教室が加盟している組織が開催するものの2種類があります。

通われているお子様は内部生、エスポワールのお子様のように、それらの幼児教室に通われていないお子様は外部生と世間では呼びます。多くの模擬試験はその時点で内部生が何らかの形で学び終えたものから出題します。今の時期の模試は入試の全範囲をその幼児教室で学んでいるわけではないので、模擬試験という名の復習テストという位置付けが多いでしょう。

模擬試験の真の目的は、内部生には今まで学んだことの総点検であって、外部生にはそれ相当のショックを与えて、間髪入れずにダイレクトメールで夏期講習や直前講習に誘い込むためです。今の時期の模擬試験は場慣れだけの目的で受けてください。初めての場所でも動揺しない、初めて会う試験官の指示をしっかりと聞き、お友達の答案を決して見ないようにする訓練の場所と思ってください。点数や合否に直接的に結びつかない偏差値とやらを気にしないでください。お子様に一喜一憂した顔を見せないでください。お子様を鼓舞したり、期待したりしないでください。

せめて全ジャンルを一通り学習してから受けてください。何故なら、勉強せずにペーパーを受けさせたら、それはお子様に対する虐待です。模試でチンプンカンプンではお子様はその時間はぜーんぶ生き地獄です。願わくば問題集を三巡して、それなりの学力を付けてから受けてください。また、入試1〜2ヶ月前の模試の結果は気にしてください。何故なら、模試の試験範囲は全範囲になるので、内部生の優位性はなくなります。外部生も夏休み頃から学力的に一気に追い上げてきます。

◆テーマ:勉強を始める時間

勉強好きになり、スランプにならないコツを教えます。それは毎日同じ時間に勉強を始めることです。午後4時なら、週末を除いて午後4時に始めます。週末を除いてとは週末は楽しく遊びましょうという意味です。

今日は土曜日のクラスなので、保育園児も多く、その殆どが共働きの方かなと思います。勉強好きにさせたいのなら万障を排して時間を確保してください。別に毎日1時間をきっちりと学習する必要もありません。

園児は大人と違い、その日その日の体調の差が大きいです。園でいっぱい遊んだ日は疲れ果てています。園で嫌なことがあればブルーです。夫婦がぎくしゃくすれば、それもまたブルーです。毎日同じ時間に始めること。これが鉄則です。気が乗らない日は10分で止めても構いません。調子が良い日はずーっと続けても結構です。毎日毎日同じ時間に始めると、「ほら、お母さん、お勉強(ゲームでも可)の時間になったよ」と教えてくれます。

ここまでくればしめたものです。歯を磨くのと同じように生活習慣の一部に組み込まれました。歯を磨かないと気持ち悪いように、その時間に勉強を始めないと気持ち悪くなります。この習慣が身につくと、例え小学校受験に失敗したって、中学受験が楽しみなお子様になること請け合いです。

◆テーマ:お子様に頭を下げてください

小学校受験で学ぶことは多いです。国語系、算数系、社会系、理科系と学ぶことは多岐にわたります。模試の成績が良くて「うちの子は天才だわ」と思う親もいることでしょう。周りの親も「あの子は成績が良くて羨ましい」と嫉妬するかもしれません。

しかし、よくよく考えれば、小学2年生や3年生では簡単に解ける問題が殆どです。特別な能力を必要としていないのです。どんなに劣悪な環境に育った小学3年生でも解けるのです。誰もが必然的に知る“常識”を2〜3年早く理解させられるのが小学校受験です。それ故、早熟なお子様は少々の時間で理解でき、そうではない普通のお子様は頑張って頑張って理解しなければならないのです。

可哀想に、ちっちゃな5・6歳の頭で8・9歳の問題を解かされるのです。悪いなと思ったら、親だからと言ってお子様に偉そうにしないでください。お子様に手を合わせて「ほんとに、ほんとに、ゴメンね、ママが受験を決めたの、一生懸命に教えるので許してね」と毎日懺悔しながら教えてください。

◆テーマ:問題集の進め方

同じ問題集は3回繰り返してください。1回目の正答率は3割あれば良いのではないでしょうか。復習でない限り、初めての学習ではこんなもんです。誰でもこんなもんなのでカリカリしないでください。2巡目の正答率は恐らく6割くらいでしょう。3巡目の正答率は9割以上でしょう。同じ問題集は必ず3回繰り返す。3回繰り返さなければその問題集は自分のものにならない。この世の全ての“試験”という名のものに通用することです。

私に「うちの子は勉強したけれど成績が悪い」と言うときは3巡しても成績が悪いときに言ってください。3巡もせずに自分のお子様を悪く言うことは止めてください。どんなに早生まれでも、どんなに物覚えが悪くても、同じ問題集を3巡したお子様は、幼児教室に任せっきりのお子様や、個人指導や家庭教師に任せっきりのお子様より成績は上です。

◆テーマ:問題集の進め方(その2)

お子様が解らない問題にぶち当たったときは、答えに至るプロセスと正解をサーッと教えて飛ばしてください。動物の名前や道徳など知識の問題は飛ばさずにじっくりと教えてください。

飛ばしても構わない代表的な問題は「観覧車」や「天秤」「四方観察」「ブラックボックス(マジックボックス)」などの概念系の問題です。勿論、具体物を使って教えます。それでも「ん〜」と言ってピンと来ないようなら、いくら教えても「ん〜」でしょう。解ったつもりになるときもありますが、実は解ってはいません。その日1日を理解できるまで教えてもダメでしょう。何故なら、脳が発育途上のためにその概念をイメージすることができないのです。

このような状態の時は日本で一番優れた個人の先生でもお手上げです。うちの子はきっとこの概念が解らないと感じたら、無理をして教えないでプロセスと正解だけを流すように教えて次の問題に進んでください。脳は日々成長していますので、1ヶ月後か3ヶ月後かは分かりませんが、必ず頭の中でピピッと何かが繋がって突然に理解できるようになります。2巡目3巡目には解るようになるので焦らないことです。暇なときに理解できなかった分野の具体物で遊ばせることによってピピッと来る日は近くなります。解らない問題はどんどん飛ばしてください。飛ばす前に、必ず正解に至るプロセスは説明すること。

◆テーマ:エスポワールの保護者同士の付き合い方

古い方はご存じかもしれませんが、エスポワールは数年前まではお母様同士のお付き合いを禁じていました。過剰反応しすぎて、お教室内で挨拶さえ控える方が続出したのでお約束事としないことにしました。

禁じた理由はそのメリットが見つからないからです。ストレスが積もり不安になったお母様が無意識のうちに他のお母様を不安にさせますし、出所不明のデタラメな受験先の小学校の噂も飛び交います。世間話程度なら良いと思いますが、それが高じると「一緒に学校説明会に行きませんか」とか「うちは○○小学校ですが、お宅は何処を受験するのですか」と一線を越えてしまいます。何処の学校説明会に行くのも、何処を受験するかもプライバシーの問題ですので干渉されたくない保護者も少なくはないと思います。

エスポワールの保護者の中には学校OGであり、既に校長先生との事前面談も終わらせている方も少なからずいらっしゃいます。学校説明会などには気軽にお誘いしないようにお願いします。エスポワールはペーパーなどの勉強を教えない行動観察教室なので、試験よりも事前面談の対策の為に通われているOGさんが他の幼児教室よりは多いです。面談が終わったら退会される方もいます。

また、幼児教室での母親同士の友情は入試でプッツリと切れてしまうものです。お互いに第一志望に合格できれば良いけれど、世の中はなかなか思うようにはいかないので、お互いに戦果を発表し合った時点でサヨナラです。受験先を教えたら、「じゃあ、うちの子も受けさせようかしら」と後乗りされて、結局のところ、その子が受かって準備周到の自分の子が落ちる、というのはこの世界では日常茶飯事です。

◆テーマ:楽しく教えていますか

私は毎日、エスポワールが行っている通信制プライム会員の進捗報告を読んでいるのですが、今日は思いっきり目を引くものがありました。

いつもは奥様がお子様にプライムのお勉強を教えているのですが、子供を操る天才のハードワーカーなご主人が初めてお子様に勉強を教えたそうです。

隣室からご主人のしつこい「ファイナルアンサー?」の声が漏れ聞こえ、続いて子供の「ファイナルアンサー!」の声が、そして、みのもんたのように、ねちっこく間を取った後にご主人の「正解〜!」の声が聞こえたそうです。これは、皆さんもご存じのテレビ番組『クイズ$ミリオネア』そのままですね。お子様はキャーキャーはしゃぎながら楽しく教材が進んだそうです。特にコメントはしませんが、皆さんも胸に手を当てて良〜く考えてください。

以上は私のお喋りの一部ですが、また喋ることによって筆が鈍るようでしたら、再び喋ったことを書いてお茶を濁したいと思います。調子に乗って書いているうちに長文になり、予告していた「子供優先の生活は子供も親もダメにする」について書くのを忘れてしまいました。次回に持ち越しますのでご容赦ください。勉強もいいけれど、それに負けないくらい思いっきり遊ばせましょう。

(メルマガ担当:上田トモヤ)



ホームページのトップに戻って他の記事も読んでみる


Copyright(C) 2010 ESPOIR Corporation All Rights Reserved.