受験する幼稚園や小学校を絞り込む


国立幼稚園・小学校

国立は基本的に各県に1つしかないので(※一部地域を除く)選びようがありません。国立は前章で紹介したとおり、運が大きく作用しますので必ずしも努力が報われるわけではないのです。エスポワールの「プライム」会員にも国立一筋の方は数多くいらっしゃいます。考査で合格しながら最後の抽選で当たりくじを引けなかった方は少なくはありません。抽選のみの確率は全国まちまちですが、大雑把な数値で紹介しますと、全国平均は2倍から3倍です。低いようでも、結構怖い倍率だと思いませんか。2倍でもコインを1回投げて表を出す確率です。東京の人気校では試験を受ける資格を得るために抽選を行うところもあります。更に選考での合格者を対象にもう一度抽選を行います。ついでに東京の人気校(この場合は小学校ですが)は「お茶の水女子大附属」「筑波大学附属」「東京学芸大学附属竹早小」です。この3校の最終競争率が20倍から50倍になるには理由があります。全国の多くの学校は試験を受けられる通学エリアが40分から1時間(人口10万人から50万人圏)であるのに対して、この3校は東京23区(人口790万人圏)の全てが通学エリアになるからです。エリア人口比ですと鳥取の80倍、仙台の8倍、大阪の10倍、京都の13倍なのです。更に3校の入試日程が違えば掛け持ちもできますので最終競争率が50倍になったりします。・・・国立小学校や幼稚園のみを受験することは決して間違えていることではありません。ただし、運が大きく左右しますので、「運が良かったら入学できる」と割り切れる人、ダメなら公立へ通って中学で再チャレンジするつもりでないと悲劇です。家の近くの公立小学校には問題があるので何が何でも国立へ入ると考えてはいけません。

尚、東京の国立幼稚園については通園エリアが小学校よりかなり狭くなるため、全国レベルよりは若干高い程度です。しかし、国立幼稚園の周り(通園エリア)は高級住宅地が多く、その環境の中で高度な教育や躾を施されたお子さまが数多く住んでいます。その方々が入試のライバルになりますので競争率だけを見て油断することはできません。

私立幼稚園・小学校の選び方

選び方といっても、地方の方は幼稚園や小学校が少ないので選びようがありませんので、ここでは数が多く迷いがちな首都圏と関西圏に限ってお話しさせていただきます。

前章では3種類(大学附属・高校附属・中学附属)の学校があると紹介しました。しかし、多くの親御さんにとっては幼稚園や小学校には偏差値がなく何処の学校が難関なのか易しいのかの区別が付きません。更に、上部の小学校や中学への内部進学率も分かりません。それを詳しく解説しているガイドも書店には売っていないのです。エスポワールの「私立ガイド」(小学校)には食通が参考にするミシュランよろしく星のランクが付いています。これを見れば内部進学率や偏差値の目安、難易度が分かりますが、残念ながら学校の数が多すぎて全ての学校を網羅することは不可能です。そこで、これを読んでいらっしゃる皆様に特別に調べ方を伝授しましょう。ここから先を読めば「お受験通」でなくても志望校を絞り込むことができます。これは小学校だけでなく幼稚園選びにも共通することです。

偏差値について・・・
私立幼稚園・小学校には偏差値がありません。学習して知識を習得さえできれば必ず合格できるものではありません。数値に換算できない躾や行動観察、バックグラウンドなども合否に関わるからです。それ故、コネだの裏口などが通用する摩訶不思議な世界なのかもしれません。幼稚園や小学校だけを見ると偏差値などは見えてこないのですが、実は幼稚園や小学校の人気レベルはその上の中学校の人気レベルと一致している場合が多いのです。偏差値のない幼稚園や小学校にあえて偏差値(難易度と言った方がよいでしょう)を付けるとしたら中学校の偏差値を調べればよいのです。そこで書店へ行き、各社から出版されている「中学校受験ガイド」を見比べて、附属小学校からの進学者数が掲載されているガイドを購入してください。有名な中学進学塾である「四谷大塚」や「日能研」「東進スクール」などが発行元になっているガイドの方が正確な偏差値かもしれません。

中学校ガイドの選び方のポイント
・附属小学校からの内部進学者数が掲載されている
・附属高校への内部進学率が掲載されている
・当然ながら中学校の偏差値が掲載されている

この本を参考にして判明する事実
・難易度が分かる
・内部進学者数÷小学校1学年の定員から中学校への内部進学率が分かる
・附属高校への進学率が分かる(本によっては、その上の大学への進学率も)

校風の調べ方
・こればかりは人の意見を聞くより、ご自身の目で見るのが一番正確です。学校説明会や学校見学会に参加されたり、直接学校の側まで行き登下校や昼休みに校庭で遊んでいる子供達を観察してください。いくつかの学校を回れば、美男美女好きの学校があったり、自己主張できる子供が多かったり、お坊ちゃんやお嬢ちゃんばかりだったり、ガリ勉好きや体育会系などいろいろです。その中でお子さまに合った学校選びをすれば、学校側が求めるイメージと合致して合格できる可能性は高くなります。

志望校の選び方のパターン

幼稚園ならご近所の園を含めて2〜3園程度、小学校なら、2〜4校くらいを受ける方が多いです。小学校ですと、易しい学校ほど試験日程は入試シーズンの後半にありますので受かるまでひたすら受験します。初めのうちは「志望校は1校に絞ってダメなら公立へ行かせる」と考えていても、世間体や幼稚園のお母様方からの影響によりその考えは早々に消えてしまいます。


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