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★国立幼稚園・小学校受験について
運良く受験できるエリアにお住まいの場合は神様が与えてくれた特権だと思って受験しましょう。国立小学校は全国に73校あり、うち約9割に併設の幼稚園があります。国立に入学するメリットとしては選ばれた者同士が集まるので、互いに感化し合い、それなりに成長します。教員も経験豊かな学究肌タイプの方が多いので安心です。デメリットとしては学校の設立目的自体が大学生のための教育実習校であることと、大学が行う教育研究の実験校であるために、入れ替わり立ち替わり学生が教鞭を執ったり、担当教師が学会に出席するために自習になったりします。また、附属でありながら大学まではエスカレーターで進学できません。多くの学校は高校卒業後自力で大学に進学します。中学までしか進学できない国立小学校もあります。また、東京学芸大学(附属4小学校)や大阪教育大学(附属3小学校)のように複数の附属小学校があるところは附属中学までは概ね進学できますが、附属高校は1校しかないために少ない定員枠を皆で競い合うという厳しい環境が待っています。どちらにせよ大学へは本人が努力しない限り進めません。また、ここの附属中学や附属高校へ外部から試験を受けて入学してくる生徒の偏差値は極めて高いので難関大学への進学率はずば抜けて高くなります。
ポイント・・・
(1)エリア内でないと受験できない。故に、学校の徒歩圏内は文教地区(高級住宅地でもあります)として拓けています。その為なのか、この地区の公立小学校は何故か他の公立以上に優秀な生徒が集まります。そして附属幼稚園(運+才能)・附属小学校(運+才能)・附属中学(偏差値)・附属高校(偏差値)と、4度試験を受ける方もいます。競争率は各県にある附属小学校によって1〜6倍前後ですが、受験可能なエリアが極めて広域である小学校(筑波大やお茶の水大、学芸大学附属竹早など)の競争率は20〜50倍になります。このような学校は受験者数が多いので、極めて優秀なお子様でも、その良さが見出されずに埋もれてしまう場合が多々あります。
(2)国立には抽選がある。試験会場に入りきれないほどの人気が高い学校は入試前に“受験できるお子さま”を抽選で選びます。抽選にパスしないと受験すらできません。普通の国立は選考が先で抽選が後か、又は抽選が先で選考が後の2パターンのどちらかですが、競争率が高い小学校は、入試前に抽選を行い、更に選考をパスした合格予定者の中で最終の抽選も行います。とにかくクジ運が大きく影響します。
(3)コネが効かない。
(4)願書に親の学歴や職業欄がない。また、ペーパーテストや保護者面接も多くの国立小学校でなくなりつつあります。言い換えればお子さま次第ですが、蓋を開ければそれなりのステータスのある親御さんのお子さまの比率が高いです。
★私立には種類があります
私立の幼稚園・小学校には大きく分けて、私立大学附属と私立高校附属、私立中学附属の3種類があります。人気があるのは勿論、大学附属です。苦労せずに大学までエスカレーターに乗って進学して欲しいと願うからです。お受験の世界でも大学の偏差値に比例して附属の難易度は高くなります。大学や高校受験は純粋に偏差値で決まりますが、附属幼稚園・小学校受験は偏差値などは存在しませんので学校の胸三寸で合否が決まります。若年ゆえに月齢差が激しいので、一定のスコアを取ったお子様の中から校風に見合った家庭環境などを考慮して選り好みで選ぶのです。その為、更に月齢の低い幼稚園受験ではその傾向はより顕著になり、家柄重視の園も存在します。それ故、魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跋扈(ばっこ)する世界でもあります。コネなどがなくてもお子さまが優秀(勉強だけではありません)で且つ、しっかりと躾をすることができた親ならば狭き門をくぐり抜けることは不可能ではありません。また、何故か大学では比較的に入りやすい中堅の大学でも、そこの附属小学校の人気や競争率は意外と高くなります。次に高校の附属(大学を持たない)や中学校の附属(大・高を持たない)がありますが、大学までエスカレーター式で進学できないので、縁故やボンボンをたくさん入学させたら、大学進学率に直接的に影響します。特に難関大学への進学率が低ければ学校の存亡に関わりますので、優秀になる将来性のある子供を発掘するのに躍起です。このようにご家庭のバックグラウンドよりも何よりもお子様のその時点の知能重視で選ぶ学校をこの世界では「実力校」と呼んでいます。
ポイント・・・
(1)定員の一定枠部分は入試前から既に入学者が決まっていますが、入試枠の大多数は一般の受験者の中から合格者が出ますので臆せず正々堂々と受験すべきです。(既に入学者が決まっているとは、全ての学校に当てはまることではありません)
(2)普通に受験する(縁故がない)場合は、お子さまが優秀で親がしっかりしていれば合格できる可能性があります。入試はお子様だけではなく、親も対象となりますで、親の品格や教養が原因で落ちる場合も少なくはありません。勿論、親子ともに優秀でも、同じように優秀な方が甲乙付けがたく大勢いらっしゃいますので、不運にも残念な結果に終わることもあります。
※学校側が求めているお子さま像
・道徳をわきまえている ・自分の“意見”をしっかりと言える ・大きな声で明瞭にお話しすることができる ・挨拶がしっかりできる ・朝起きてから夜寝るまで自分のことは自分でできる ・礼儀正しい ・同年齢以上に巧みに日本語を話せること
★試験には何が出るのか・・・
大分類として「ペーパー試験」「個別考査」「グループ考査」「運動能力考査」「面接」があります。これらの全てが出るとは限りません。1つだけだったり組み合わせだったりします。次にそれぞれの解説です。
・「ペーパー試験」とは読んで字のごとく、紙で出る試験です。しかし、文字で解答を書かせることはしません。指示された色のペンを使い○×△□などのマークで正解だと思うものに印を付ける形式です。何故なら文字は小学校で習うものだからです。例外として、東京で2校だけ平仮名で解答用紙に名前を書かせる小学校があります。ペーパーは基本中の基本であり幼児教室ではこの対策ばかりを行います。しかし、出題と答えを対にしてパターンを暗記する幼児教室のお子さまばかりが増えてしまい潜在的に優れた能力があるお子さまが漏れてしまいがちです。そのために最近は国立や私立を含めてペーパーをなくす傾向にあります。ペーパーレス校は実際に増加しています。ペーパーには科目があり、図形・数量・言語・常識・理科・推理・記憶・巧緻性などです。これも大学受験と違い全てが出るわけではありません。適度にチョイスして出題されます。また学校により出題傾向があり対策は立てやすいかも知れません。実際にどのような問題なのかを知りたければ当ホームページ「お薦め問題集」の中級以上を本屋さんでご覧ください。
・「個別考査」とはお子さまと試験官が1対1でカードやパネル、物などを使い出題します。ペーパーテストの実物版です。個別考査自体は昔からありますが、最近はペーパーがなくなりつつある反面、個別考査に時間をかける学校が増えています。ペーパーなどの暗記力ではなく、思考のプロセスを知ることで、お子様の能力を判断します。
・「グループ考査」とは集団の中で自由に遊ばせて協調性を見たり、課題を与えてその行動を観察したりします。お遊戯やゲーム、絵画、制作、巧緻性もグループ考査の枠で行います。
・「運動能力考査」は、スキップ、体操、障害物レース、ケンケン、縄跳び、ボール投げ、平均台、跳び箱、マット運動などです。普通の運動能力があれば練習しなくてもできます。飛び抜けて優れている必要はありません。運動能力を測るのが目的ではなく、指示を理解し、決められた行動を取ることができるのかを調べます。(但し、極めて身体能力が劣る場合は別です)
・「面接」には「お子さまの面接」「保護者面接」「親子面接」「母子面接」などの種類があります。年々、国立の面接はなくなりつつあります。一番多いパターンは「親子面接」です。「母子面接」は母親の目の前でお子さまにエプロンを畳ませたり、お箸を正しく置かされたり(お子様はお箸の置き方と向きはご存じですか?)いろいろと試されます。躾がなっていないと恥ずかしくて穴があったら入りたいような心境になる面接です。
★入試はいつ?
私立のシーズンは10月中旬から11月下旬になります。東京では11月1日が集中日です。国立は11月下旬から12月上旬です。関西の国立は翌年の1月下旬から2月上旬がピークです。
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