小学校受験はエスポワール

 

願書の書き方(その5)

前回の続きです。

有料で願書を見てくれる幼児教室の先生は、こまごまとしたところまで添削をします。それに比べて、有料で指導をしたことがない私が願書を見る場合は、皆が呆れるくらいにアッサリとしています。過半数は「これで良いと思います」と答えています。常識の範囲で書かれていたら、それで良いと思っているからです。仮にエスポワールが有料の指導をして、お金を頂いるに関わらず、「これでOK」と言えば、“お客様”はガッカリされるでしょう。失望させないためには、「あそこを直せ、ここを直せ」と言ったかも知れませんね。そうすることによって、相手は費用に対して効果があったと思うからです。私にはそのような習性もないで、「これで、いいんじゃないですか」と言えるのです。無料だからではないですよ。常識があって、ポイントさえ押さえて書いてあれば、いくらこまごましたところを直しても、そのご家族に対する評価は何も変わらないからです。幼児教室の先生に○万円を支払って、模範解答のような素晴らしい作文を教えて頂いても、それで合格を頂けるほど、世の中は甘くはありません。

過半数は「これで良いと思います」と願書をお返しすると書きました。それでは、残りの半数近くは何処が問題だったと思いますか。

そのうちの大多数が、ちょっとした誤字や脱字、表現方法を直すだけです。しかし、何が言いたいのかサッパリ判らない文章を書く人も多いのです。志望理由を読んでも、理由が書いてなかったり、文章が支離滅裂だったり、文法に間違いがあったり・・・。これは、文章力の問題です。あれも伝えたい、これも伝えたいと、付け足しているうちに文章が壊れてしまったのでしょう。また、受験先の小学校をそっちのけで、その上の大学ばかりを誉め称えたり、子供が賢いので貴校こそが相応しいと書いてあったり、子供が生まれたときからの憧れの学校と書いてみたり・・・。これは自分本意で宜しくないですね。志望理由をたった一言だけで表現する人もいます。人生いろいろ、志望理由もいろいろです。

その他に、書き直した方がよいのではとアドバイスをした主なものは以下の通りです。

*家族構成欄の備考欄に、米粒くらいの小さな字で、今までの学歴や職歴をびっしりと書いてあるのを常識的な大きさの字になるように、省かせました。たくさん書きたいお気持ちは理解できますが、小さすぎて読めません。

*テーマのある記入欄に短すぎる文章を書いた場合は、全体の8割、9割は埋めるように指導をしています。但し、いたずらに記入枠が巨大な場合は、常識の範囲で書き込みます。5〜6行あるのに、1〜2行で済ませてしまう人は悪い意味で、結構目立っているのです。

*最後の備考欄に「特になし」と書くと、これもまた目立ちます。テーマ性のない枠は全行をきっちりと埋める必要はありませんが、読み手側の心に染みる何かを書きましょう。イベントに参加させて頂いた謝辞でも良いですよね。

願書は「申込書」と「親のプロフィール」を併せ持っています。親が何者であるかを先方に伝えるのが願書です。エスポワールでも実際に願書の下書きを見せて頂ける方は、毎年、全体の1割〜2割くらいです。それも、全面的に添削してくださいというような仰々しいものではなく、おかしな箇所があれば教えてください的なものです。第三者の意見を伺うことは、決して悪いことではありませんが、何を書けばよいのか、教えを請うようではいけません。

最後に、究極的なことを書かせて頂きます。さて、我々が懇切丁寧に願書を添削すると、結果に影響を与えると思いますか?

答えは、NOです。

(エスポッポ倶楽部:上田トモヤ)


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