小学校受験はエスポワール

 

珍作問題は出来なくても構わない

エスポワールのルーツは、今から22年前の昭和62年に西武池袋線の江古田駅前に誕生した幼児教室です。当時は「伸芽会」と「にっけん」と「桐杏学園」の3教室の寡占状態でした。インターネットのない時代ですので、数多くの教室を作っては、大量の新聞折り込み広告を出すことによって園児を集めていたのです。この昭和の3強時代から、平成へと時代が移り変わると、3強は影を潜めて、そのうち2つは身売りされてしまいました。現在のトレンドは、皆さんもご存じの通り、「こぐま会」と「ジャック」と「エスポワール」ですよね。ごめんなさい、最後の1つはジョークです。常に時代の流れと共に人気の幼児教室は変わっていくのです。

さて、私は昭和の3強の1つと縁があって、少々関わったことがあるのですが、驚いたことにその教室で使っていたプリントは、3強の他の教室で出版されていた問題集や収集した(他教室へも通う保護者から頂いた)プリントのパクリでした。そのまま使うと問題があるので、イラストを変えて、解答群を別のものに置き換えて使っていたのです。幼児教室の先生は授業のない午前中はこのようなプリント作りをしているのです。それでも、授業で使うプリントが足りないので、類似問題を20歳代の若い先生が考えて作り、それをオバサマの室長がチェックして授業で使います。その出来映えは結構いい加減なものも多く、授業中に答が2つ見つかったり、正解が見当たらなかったりすることもありました。また、年配の先生が作った問題は時代錯誤的なものが多かったのですが、誰も止めることが出来ずに、そのまま授業で使われたのです。

講座が増えるに連れて、使用するペーパーも増えていきます。全く同じ問題を作ることは出来ないので、こねくり回しているうちに、必然的に難しくなってしまうのです。幼児どころか、同僚の先生さえも解けなかったりします。このように次々と生まれた新作(珍作)問題は、やがて、この教室からも問題集となって出版されるのです。(珍作とは新作をもじった私の造語です)

さてさて、このような大手のお教室から出版された珍作問題集や授業で使ったプリントを小さな幼児教室の主宰者が買い求めて、その珍作問題に手を加えてペーパーを作ります。そして、それを子供たちに解かせているのです。

世の中の幼児教室で配るペーパーや書店で売っている問題集には、珍作問題をアレンジした珍作問題がはびこっているのです。

過去問もしかりです。受験した幼児から情報収集をしますが、問題らしきものと、答らしきものしか覚えていません。3人の園児がいたら、3人とも違うことを言います。皆さんも、毎日ペーパーを10枚くらい学習していますが、お子さんに、「昨日どのようなペーパーを勉強したのか教えてください?」と訊いてみてください。たった1問でさえ“正確”に言い当てることは出来ないはずです。教えているお母さんも、同じく(1問も)思い出せませんよね。オトナの私でも昨日のペーパーの設問と答は、解答群を含めて正確に思い出すことは出来ないのです。子供が何人集まろうと再現するのは無理です。

そうです、過去問もある意味で創作です。創作なので、同じ学校の過去問でも、3社の出版社があれば、3つとも違う内容になってしまうのです。

殆どの幼児教室のペーパーは他教室や問題集をアレンジしたものでしょう。珍作問題をアレンジして、それをまた加工したり、自らも珍作を新たに考えたりしているのです。

何が言いたいと思いますか?

親が本能的に、「何?この問題?」と違和感を感じるような問題をお子さんが解けなくても気にしないことです。きっと遡れば、誰かが思いつきで考えた珍作問題が発端になっているのでしょう。出来なくても、無視してください。試験には出ません。100日も勉強を教えていると、「変な問題だなぁ」と感覚的に解ってきますよね。

(エスポッポ倶楽部:上田トモヤ)


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